ニキビはこんなふうに進行する。

ニキビの第一段階は面皰(コメド)から始まります。

 

毛穴はふつう、外に向かって開いた形をしています。

 

ところがホルモンのアンバランスなどがきっかけで表皮の角質が厚くなると、角質が毛穴の中に入り込んできます。

 

すると毛穴の出口は狭くなり、中で分泌された皮脂を排出できなくなります。

 

つまり古くなった角質が毛穴をふさぎ、皮脂が中に詰まってしまうのです。

 

このステータスが面皰です。

 

私たちが「ニキビ」といっている!歩手前のステータスと腹積もりていいでしょう。

 

以前は、この詰まっている皮脂や角質がニキビのきっかけになるといわれていました。

 

ところが、それらが詰まっただけではニキビにならない事がわかってきました。

 

そこに酸化がおきるからニキビになるのです。

 

毛嚢に皮脂がまた詰まると、詰まった皮脂が酸化されていきます。

 

この様子が第二段階の丘疹で、いわゆる「ニキビ」です。

 

酸化された皮脂は遊離脂肪酸や過酸化脂質に移ろい、まわりの細胞に刺激を与えていきます。

 

そこから炎症がおこり、角質の局所が壊れてバイ菌が侵入しやすくなります。

 

患部にバイ菌が増殖するとこのバイ菌を殺そうとして白血球が集まります。

 

そんな訳で白血球とバイ菌との戦いが始まり、炎症はそしてひどくなり、赤くなったり膿がたまってくるのです。

 

この化膿した様子がニキビの第三段階、膿疱です。

 

膿疱が皮膚の深いところでおきると、膿腫や結節という硬いしこりになります。

 

これがニキビの最終段階です。

 

白血球の攻撃が長い間激しくつづくと、バイ菌も死にますが、味方、つまり自身の皮膚組織も一緒に傷つきます。

 

この皮膚組織の破壊が大きくなったものがアクネスカーと呼ばれるニキビの瘢痕です。

 

こうしてニキビは進行していきます。
この進行のなるべく初期の段階で治療すれば、跡も残らず、早くビューディフルに対策する事ができます。

ニキビは毛穴におきる炎症。

皮膚におきる疾患には諸々なものがありますが、ニキビがほかの皮膚炎や湿疹と決定的に違うのは、絶対毛穴に炎症がおきる事です。

 

これはニキビのできやすい皮膚が毳脂腺(もうのうしせん)系といって、毛穴と皮脂腺の出口が一緒になっているからです。

 

つまり毛穴から、皮脂が分泌されるのですその上この、毛穴と皮脂の出口が同じだというところに、まさしくニキビが可能なメカニズムが潜んでいます。

 

体の中でもニキビができやすいロケーションは決まっています。

 

顔や胸、背中の上方などで、けっして手のひらや足の裏にはできません。

 

顔のなかでも額や口のまわり、頬に好発します。

 

それはこれらの皮膚が、毛嚢脂腺(もうのうしせん)系だからです。

 

それにしてもこうして目につくところにできやすい事がニキビの苦痛をいっそう深刻にしています。

 

ではなぜ、毛嚢脂腺にニキビができやすいのでしょうか。

 

それを解釈していただくために、造作なくに皮膚のしくみを解説しておきましょう。

 

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層から成り立っています。

 

いちばん外側の表皮は、部位によって厚さが異なりますが、もっとも厚いのは足の裏、もっともうすいのはまぶたです。

 

まぶたでは。

 

 

 

七ミリ前後しかないのです。

 

そのうすい表皮は、上から角質層(透明層)、顆粒層、有刺層、基底層の四層(足の裏などの厚い皮膚は透明層を含んで五層)で構成されており、血管や神経は通っていません。

 

基底層は表皮細胞をつくるところで、つくられた細胞は分裂しながら角質層まで上がっていきます。

 

角質層は外界から皮膚の内側を守るはたらきをしていますが、そのはたらきを終えたオールド角質は、垢やふけとなってはがれ落ちていきます。

 

この、細胞がつくられてから垢になってはがれ落ちるまでを、皮膚の角化(ターンオーバー)といいます。

 

いってみれば皮膚の新陳代謝の事で、ワンサイクルが約四六週間かかります。

 

しかも基底層にはメラノサイトという色素細胞があり、紫外線が当たると大量のメラニンをつくります。

 

メラニンは紫外線を吸収する事によって紫外線の害から体を守っていますが、それ故に黒くなり、日焼けやシミ、そばかすのきっかけになります。

 

このように表皮は、皮膚のいちばん外側で生体を保持しています。

 

その下の真皮は血管や神経、汗腺、皮脂腺などがある皮膚の中心部です。

 

けがをして血が出たり苦しみを感じるのは、傷が真皮に達しているからです。

 

真皮の血管は基底層に栄養や酸素を送り、表皮細胞がつくられるのを助けています。

 

ここにはいろいろのコラーゲン線維があり、肌の弾力やうるおいを保っています。

 

このコラーゲンが老化すると、しわやたるみのきっかけになります。

 

いちばん下の皮下組織は、全くが皮下脂肪です。

 

さて、皮膚の表面を見てみましょう。

 

表面は皮脂膜がおおい、そこにや毛孔(毛穴)が開口しています。

 

毛孔からは毛幹(毛)が出ており、毛孔を下にたどると毛球があります。

 

これが毛の根っこで、毛はこれから生えています。

 

毛孔は皮脂を分泌する皮脂腺とつながり、皮脂腺から分泌された皮脂は毛孔から排出されます。

 

皮脂は汗と一緒になって皮脂膜を形成し、水分の蒸発を防いだり肌にうるおいを与えています。

 

これが健康なステータスの皮膚です。

 

ところがこの毛穴に皮脂が詰まる事から、ニキビは発症していきます。

ニキビのできやすい人、できにくい人。

青春のシンボルとはいえ、だれもが青年期を迎えればニキビに悩まされるわけではないのです。

 

一生ニキビと縁のない人もいれば、一時期ひどいニキビができても素晴らしいに対策できてしまう人、できては治り、対策できては可能なという具合に再発をくり返す人と、多様です。

 

そしてまれに、フレッシュなころはできなかったのに、三十代を過ぎてからでき開始する人もいます。

 

なぜこのように、ニキビのできやすい人とできにくい人がいるのでしょうか。

 

それは皮脂の分泌やホルモンのバランス、角質の様子、皮膚のターンオ-バー(新陳代謝の事)など、肌の状況やニキビの成因に係りする要件が一人ひとり違うからです。

 

例を挙げると即時的にホルモンのバランスが崩れても、皮膚のターンオーバーや角質の剥離が正常に行われていれば、一概にニキビが可能なわけではないのです。

 

逆にささやかなホルモンのバランスの崩れでも、ターンオーバーのスピードが速すぎたり遅すぎたり加えて角質がはがれにくいという前提が重なれば、ニキビができやすくなります。

 

こうしたニキビのできやすさには遺伝的な素因もあり、どんだけ阻止的な措置をこうじても防げない事が往々にしてあります。

 

そうなると「青春のシンボル」などとのんきな事はいっていられません。

 

避けられないニキビは人によってはまぎれもない病になるのです。

 

ところが日本では、「ニキビは病だ」という認識があまりないのです。

 

それによりニキビができても自己流で手当をしたり、放置したままにして悪化させてしまう事がよくあります。

 

ニキビはこじらせると跡が瘢痕として残り、一生消えない事があります。

 

そうなると、心にも重い傷を負ってしまいます。

 

「たかがニキビ、されどニキビ」-と私はよく考えますがほんの小さなニキビが一生の明暗を分ける事もあるのです。

アダルトのニキビが増加している。

これまで私は皮膚科の医者として大勢のニキビ患者さんと接してきましたが、あるケースからニキビの性質がすこしずつ変わってきた事に気がつきました。

 

俗にニキビ世代といわれる十代ではなく、十代から三十代にかけての患者さんが多くなり、80歳代の患者さんも滅多になくなってきたのです。

 

ニキビ年齢の奥行きが空間、明らかに高年齢化しています。

 

そして以前は脂性肌の患者さんが多かったのですが、局所的に乾かすところをもった混合肌のニキビが増大してきたのも、今頃の目を引く性質です「十代まではニキビ二五歳を過ぎたら吹き出物」とよくいわれます。

 

したがって三十代、四十代の人にはニキビはできず、できたものは吹き出物だと思っている人は多々あるのではないでしょうか。

 

ただし医学的には、吹き出物というコンセプトはないのです。

 

皮膚科ではニキビも吹き出物も区別しておらず、どっちも『尋常性痙瘡(ざそう)」といいます。

 

これは毛穴にできた炎症の事で、十代のニキビも、三十歳、四十歳になってから可能な吹き出物も同じ症状を示す毛穴の炎症は全て『尋常性痙瘡(ざそう)」、つまりニキビなのです。

 

なぜ二十代後半過ぎの、いわゆるアダルトといわれる人たちのニキビが増大してきたのでしょうか。

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それにはここの所の自然環境や暮らし環境の移り変わりが影響しています。

 

いま、急速な勢いで紫外線が強くなっています。

 

いうまでもなく地球環境の悪化から、オゾン層の破壊が進んでいるからです。

 

紫外線によって、肌は大きなダメージを受けます。

 

炎症をおこしたり皮膚細胞の細胞膜や細胞の核の中にあるDNA(遺伝子)が損傷を受けるのです。

 

これが皮膚の正常な働きを狂わせ、老化を早めていきます。

 

紫外線障害がこうじると皮膚ガンになる懸念もありますから、「たかが日焼け」とあなどる事はできません。

 

そしてエアコンの過剰一般化などで、肌の乾かす化が進んでいます。

 

肌の乾かす化は年齢や性別を問わずにひどく、「一億総乾かす肌」のご時世が到来したといってもいいほどです。

 

肌が乾かすすると皮膚のバリアパフォーマンスが低下し抵抗力の弱い肌になってしまいます。

 

アトピー性皮膚炎のまん延はこの肌の乾かす化が進んだ結果といえるでしょう。

 

この乾かす肌は女子にとっては世代を超えた困難で、肌の美しさを損なうばかりか、色々な肌のトラブルのきっかけになります。

 

暮らし環境の悪化は、それだけではないのです。

 

ダイオキシンなどの化学汚染物質が増大し、1十年前とは比べものにならないほど大量に体内に毒物質が取り込まれています。

 

害悪物質を除去してくれるのはビタミンCやEなどのビタミン類ですが、化学物質が増大しすぎて体の満遍なくにたまると、それを取り除くためにビタミンが総動員されます。

 

通常皮膚で使われるべきビタミンもそれにかり出されてしまいますから、皮膚の抵抗力は低下し、炎症や湿疹、ニキビなど、皮膚疾患をおこしやすくなるのです。

 

食生活も移ろいました。

 

動物性食品の多々ある欧米型食事が定着し、動物性脂肪をいろいろとるようになって、脂質の代謝が悪くなっています。

 

これも、ニキビ人口が増加した要因でしょう。

 

しかもストレスも見落とせません。

 

ストレスが過剰になると表皮にある角質の乾かす化が進み、角質の異常角化(皮膚の代謝が悪く、角質が厚くなる事)がおこります。

 

これがニキビやシミ、くすみのきっかけになります。

 

こうした色々な要因が重なって、年齢を問わず肌のトラブルに悩まされる人が増加してきました。

 

ニキビもそうしたトラブルの1つとして、増加しているのです。

 

他にも冒頭に書いたように、ニキビに必要になる年齢層も広がっています。

 

ニキビはもはや青春のシンボルではなく、何歳になってもかかりうる皮膚疾患の一つになっているのです。