アダルトのニキビが増加している。

これまで私は皮膚科の医者として大勢のニキビ患者さんと接してきましたが、あるケースからニキビの性質がすこしずつ変わってきた事に気がつきました。

 

俗にニキビ世代といわれる十代ではなく、十代から三十代にかけての患者さんが多くなり、80歳代の患者さんも滅多になくなってきたのです。

 

ニキビ年齢の奥行きが空間、明らかに高年齢化しています。

 

そして以前は脂性肌の患者さんが多かったのですが、局所的に乾かすところをもった混合肌のニキビが増大してきたのも、今頃の目を引く性質です「十代まではニキビ二五歳を過ぎたら吹き出物」とよくいわれます。

 

したがって三十代、四十代の人にはニキビはできず、できたものは吹き出物だと思っている人は多々あるのではないでしょうか。

 

ただし医学的には、吹き出物というコンセプトはないのです。

 

皮膚科ではニキビも吹き出物も区別しておらず、どっちも『尋常性痙瘡(ざそう)」といいます。

 

これは毛穴にできた炎症の事で、十代のニキビも、三十歳、四十歳になってから可能な吹き出物も同じ症状を示す毛穴の炎症は全て『尋常性痙瘡(ざそう)」、つまりニキビなのです。

 

なぜ二十代後半過ぎの、いわゆるアダルトといわれる人たちのニキビが増大してきたのでしょうか。

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それにはここの所の自然環境や暮らし環境の移り変わりが影響しています。

 

いま、急速な勢いで紫外線が強くなっています。

 

いうまでもなく地球環境の悪化から、オゾン層の破壊が進んでいるからです。

 

紫外線によって、肌は大きなダメージを受けます。

 

炎症をおこしたり皮膚細胞の細胞膜や細胞の核の中にあるDNA(遺伝子)が損傷を受けるのです。

 

これが皮膚の正常な働きを狂わせ、老化を早めていきます。

 

紫外線障害がこうじると皮膚ガンになる懸念もありますから、「たかが日焼け」とあなどる事はできません。

 

そしてエアコンの過剰一般化などで、肌の乾かす化が進んでいます。

 

肌の乾かす化は年齢や性別を問わずにひどく、「一億総乾かす肌」のご時世が到来したといってもいいほどです。

 

肌が乾かすすると皮膚のバリアパフォーマンスが低下し抵抗力の弱い肌になってしまいます。

 

アトピー性皮膚炎のまん延はこの肌の乾かす化が進んだ結果といえるでしょう。

 

この乾かす肌は女子にとっては世代を超えた困難で、肌の美しさを損なうばかりか、色々な肌のトラブルのきっかけになります。

 

暮らし環境の悪化は、それだけではないのです。

 

ダイオキシンなどの化学汚染物質が増大し、1十年前とは比べものにならないほど大量に体内に毒物質が取り込まれています。

 

害悪物質を除去してくれるのはビタミンCやEなどのビタミン類ですが、化学物質が増大しすぎて体の満遍なくにたまると、それを取り除くためにビタミンが総動員されます。

 

通常皮膚で使われるべきビタミンもそれにかり出されてしまいますから、皮膚の抵抗力は低下し、炎症や湿疹、ニキビなど、皮膚疾患をおこしやすくなるのです。

 

食生活も移ろいました。

 

動物性食品の多々ある欧米型食事が定着し、動物性脂肪をいろいろとるようになって、脂質の代謝が悪くなっています。

 

これも、ニキビ人口が増加した要因でしょう。

 

しかもストレスも見落とせません。

 

ストレスが過剰になると表皮にある角質の乾かす化が進み、角質の異常角化(皮膚の代謝が悪く、角質が厚くなる事)がおこります。

 

これがニキビやシミ、くすみのきっかけになります。

 

こうした色々な要因が重なって、年齢を問わず肌のトラブルに悩まされる人が増加してきました。

 

ニキビもそうしたトラブルの1つとして、増加しているのです。

 

他にも冒頭に書いたように、ニキビに必要になる年齢層も広がっています。

 

ニキビはもはや青春のシンボルではなく、何歳になってもかかりうる皮膚疾患の一つになっているのです。